2011年

10月

14日

[プレスリリース]「リオ+20」日本政府提案に対するCOP10参加市民団体からの緊急提言

Media Advisory-2011.10.14

報道関係各位

国連生物多様性の10年市民ネットワーク

国際自然保護連合日本委員会

 

「リオ+20」日本政府提案に対するCOP10参加市民団体からの緊急提言

 

 2012年6月4日-6日にブラジルのリオデジャネイロで開催される「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」に向けて、日本政府ならびにリオ+20国内準備委員会において、11月1日までに国連に提出されるインプットのとりまとめ作業が進められています。2010年10月愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に参加した市民団体は、この日本政府案においてCOP10での決定、とりわけ愛知ターゲットが軽視されていることに懸念をいだき、COP10の成果を盛り込むべく緊急提言を作成し、33団体61名の賛同とともに日本政府へ提出いたしました。

 

 日本は、2012年10月にインドで開催される生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)まで生物多様性条約締約国会議の議長国でもあり、昨年末の国連総会で採択された「国連生物多様性の10年」の提案国でもあります。これらの背景を受け、リオ+20の交渉においても日本政府が生物多様性の主流化に向けて国際社会へのイニシアティブを発揮することが、国際社会からも強く期待されています。私たちCOP10に参加した市民団体は、日本国政府がこの認識をもとに生物多様性の主流化に向けて真のリーダーシップを発揮することを期待し、提言文を政府に提出すると共に、政府からのインプットにこの視点が確実に盛り込まれるよう、引き続き交渉を続けていく予定です。

 

 この緊急提言は、2011年10月14日、外務省国際協力局地球環境課ならびに環境省地球環境局国際連携課に提出されました。


[リオ+20について]

2009年12月24日に国連総会が決議64/236を採択し、「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」の開催が決定しました。リオ+20は2012年6月にリオデジャネイロ(ブラジル)で開催され、加盟国からは「可能な最高のレベル」のリーダーが参加し、持続可能な発展への新たな政治的コミットメントや、過去の主要サミットの成果の進捗と残るギャップの評価、新たに現れた課題への対応などについて議論が交わされる予定であり、その成果は、焦点を絞った政治的文書として取りまとめられる見通しとなっています。国連決議64/236は、リオ+20の主要テーマとして以下の2つを盛り込むことを定めています。

・グリーン・エコノミー(持続可能な開発及び貧困緩和の意味でのグリーン・エコノミー)

・持続可能な開発の組織的フレームワーク

 

 

 呼びかけ団体:国際自然保護連合(IUCN)日本委員会

       国連生物多様性の10年市民ネットワーク(UNDB市民ネット)

賛同者数  :団体33/個人62(2011年10月14日 午前0時時点)

添付資料  :提言書ならびに賛同団体・個人一覧

【このリリースに関する連絡先】
■国連生物多様性の10年市民ネットワーク

村瀬俊幸 (事務局)

名古屋市中村区那古野1-44-17嶋田ビル203


TEL:090-9895-2055

E-mail:jcnundb@gmail.com 

http://jcnundb.jimdo.com/

 

■国際自然保護連合日本委員会

道家哲平(事務局)

東京都中央区新川1-16-10ミトヨビル2F

 (財)日本自然保護協会内

Tel:03-3553-4109

E-mail:iucnj@nacsj.or.jp

http://www.iucn.jp/

20111014_RIO20_緊急提言
「リオ+20」日本政府提案に対するCOP10参加市民団体からの緊急提言_fina
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20111014_プレスリリース
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2011年

10月

11日

【緊急】【賛同のお願い】リオ+20政府案に対する緊急提言について

現在、来年開催予定のリオ+20地球サミットに対する意見提出の準備が行われています。
その意見提出に対しては、何度か情報共有したNGOを含むマルチステークホルダーからのインプットと、日本政府からのインプットに分かれ、11月1日までの提出締め切りに向けた文章化がなされています。
10月11日午前中、マルチステークホルダーからのインプットを取りまとめる会合(リオ+20国内準備委員会第4回会合)が開催され、
現在調整中の日本政府のインプット案が共有されました。
http://www.ustream.tv/recorded/17808044 (政府からの発表内容はこちらの映像でご覧いただけます)
この政府案には生物多様性に関する視点、とりわけCOP10の成果である愛知ターゲットが軽視されているように見受けられます。同日午後、来日中の生物多様性条約事務局長のアーメッド・ジョグラフ氏とIUCN-J、UNDB市民ネットとの意見交換を行なう機会があり、
RIO+20に対する「政府からのインプット」において、リオ+20が開催される6月にもCBD-COPの議長国である日本政府から愛知ターゲットの重要性を強調することが極めて重要であることを再確認しました。来週には韓国でリオ+20のアジア太平洋地区の準備会合が開催されることもあり ( http://www.unescap.org/esd/environment/rio20/pages/Prep-Activities.html )
政府に向けて緊急に提言を行なう必要があります。

そこで、IUCN-J吉田会長とUNDB市民ネット高山共同代表とで協議し、政府に対する下記、緊急提言を皆さんの賛同のもとに提案したいと考えております。
緊急提言は添付の通りです。ぜひ、多くの方にご賛同頂き、今週中に政府に提出したいと考えております。

賛同は、団体名か個人名(所属団体)でお願いします。

締め切りは、10月13日(木)24時 

賛同の方法は、以下の2通りです。
1.グーグルドキュメントから、賛同署名いただく。 
2.UNDB市民ネットにメールで賛同表明を連絡する。

タイトルを【賛同表明】としください。
送り先 jcnundb@gmail.com (UNDB市民ネット事務局)

COP10に参加した日本の市民社会からの提言が非常に重要だと考えています。
何卒ご賛同の程よろしくお願い申し上げます。 

2011年

10月

05日

IUCNアジア地域自然保護フォーラム参加報告

9月27日-29日に開催された国際自然保護連合(IUCN)アジア地域自然保護フォーラムに事務局今井がIUCN-Jにじゅうまるプロジェクト 国際連携事業の一環として参加し、国連生物多様性の10年を巡る日本のNGOの活動を報告してきました。

韓国の仁川(インチョン)で開催されたこの会合は、来年9月に韓国済州島で開かれる
第5回世界自然保護会議の準備会合としても位置づけられているそうで、政府関係者を含め600名程の参加者が集まりました。

*** プログラム概要 ***

1日目(27日)
・IUCNジュリア事務局長や韓国環境大臣、スリランカ、タイ、パキスタン環境副大臣らからのスピーチとパネルディスカッション
・ランチタイムセッション(プログラムの紹介)

・IUCNの4カ年計画(2013-2016)に関する討議

・サイドイベントとナレッジフェア

 

2日目(28日)
・COP10のレビューと成果の報告

・リオ+20に向けた取り組み

・ランチタイムセッション

・テーマ別セッション(ジェンダー、気候変動、食糧安全保障、持続可能な開発と貧困解消のためのアジア経済のグリーン化)

・スペシャルセッション、サイドイベント)

 (起業家によるセッション、ナレッジフェアなど)

 

3日目(29日)

・IUCNの6つのコミッションの紹介

・IUCNの組織運営に関する会合

30日:エクスカーションプログラム
***

COP11、UNDBについての報告:
28日のランチタイムにIUCNのインドのメンバーとの交流の場が設けられ、IUCN-J事務局でありCBD市民ネット事務局コーディネーターであった道家さんよりIUCN日本委員会の活動報告と共に、CBD市民ネットの活動について紹介がされました。インドからは30名を超える人たちが参加し、関心の高さが伺われました。CBD市民ネットについて、COP10を契機に200を超えるNGO(団体・個人会員)がネットワークし、COP10という国際会議に向けて政策提言活動を行なっていったこと、そのプロセスと成果について課題や反省点を交えた具体的な報告はインドのNGOにとってもとても刺激になったようです。現在インドではボンベイ自然史協会とインド国内委員会とがそれぞれCOP10に向けた準備をはじめているそうです。事務局スタッフの採用、国内のネットワーキングなど、具体的な動きはこれからのようですが、CBD市民ネットがCOP9のホスト国ドイツのNGOの知見を引き継いだように、COP10を通じて得た教訓をCOP11へと継承していきたいと考えました。

また、同じく28日に開催されたサイドイベントでは、愛知ターゲット達成にむけてIUCN日本委員会が立ち上げた「にじゅうまるプロジェクト」の紹介が、日本雁を保護する会の呉地さんからは東北被災地についての報告(被害の実態やふゆみず田んぼの状況など)がありました。UNDB市民ネットからは、UNDB市民ネットの活動ビジョンを中心に、UNDBを巡る日本の市民活動(Movement)の紹介しました。特に、市民視点からの生物多様性の主流化、国内外の関連団体との連携強化、地域の課題への取り組みと国際政策現場とのつなぎ手としての役割を担うことの他、「3.11を経た日本」として国際社会への発信を強化したいと報告しました。


プログラムからの概要報告:
韓国政府がかなり積極的にGreen Growthを国際社会に提唱していましたが、低炭素社会、グリーンな都市開発というような視点が中心で生物多様性の視点が欠如している点が気になりました(この点はリオ+20のテーマの一つ、Green Economyを巡る国際的な議論でも指摘されている点です)。また、アジア諸国のNGOの主張として、海洋沿岸部の生態系保全や食糧安全保障という視点からの気候変動の影響への懸念が多く主張されていました。日本政府からはCOP10の成果の報告があり、各国の国家戦略立案のキャパシティービルディングを支援している点などが伝えられました。また、インドのNGOからは遺伝子組み換えや種子の問題に対する発言が多く見られ、生物多様性の根本問題を問う問題提起がなされる可能性を感じました。

 

サイドイベントから:

パキスタンのNGO、SPO(Strengthening Participatory Organisation)からはパキスタンの農村(識字率20%程の村)おける製糖工場による公害問題解決のためのとりくみが紹介され、公害を起こしている工場側が地元の政府や有力者と強い結びつきを持っていること、地域住民もその労働者でもあり地域の中でも課題解決に向けた行動が起こしにくい、活動を起こそうにもその手だてを知らないといった状況の中、課題解決に向けたマルチステークホルダーダイアログの場の設定などといった活動の報告がなされました。活動にあたっては、IUCNとMOU(覚書)を締結し専門的アドバイスを得ているとのことです。類似した課題を抱える途上国のNGOの関心が非常に高く、地域内での対立をどう解決するか、政府との対話の場をどう設けていくのかなど質疑応答が非常に盛り上がっていました(まだ現在進行形の取り組みも多いようでした)。

また、CEPA(コミュニケーション、教育、普及啓発)を推奨するCEC(Commission on Education and Communication)の発表では"Love, Not Loss"というタイトルで生物多様性の重要性を効果的にコミュニケーションする方法について話し合われました。生物多様性の素晴らしさを伝えるコミュニケーションを、というCECからの話題提供をベースに3人のパネリストがディスカッションを行なう形式のプログラムで「綺麗ごとはニュースにならない」という辛口な視点を持つジャーナリスト、公的な立場からポジティブな情報を発信する立場にある韓国のGreen Growthの広報担当者、CEPAの視点からの活動のプロフェッショナルであるIUCN副代表のJaved Jabbar氏の3名によるディスカッションが繰り広げられました。パネルディスカッションでは「ネガティブな情報は報告するのが簡単。ニュースになりやすい。しかし良いニュースの多くがニュースにならないのは、その重要な要素が事件や出来事ではなく、プロセスにあるからだ。メディアはプロセスを追わない」「メディアの伝える情報は全体性を持っていると認識されがちだがこれは誤解である。メディアの伝えないリアリティーにも目をむけさせるべきだ」「発信する側には、主張を明確に伝えることと世界的な共感を得ること、その両方のバランス感覚が必要だ」などといった示唆的な意見が交わされました。またこの場に参加していたフィリピンのNGOから、Okinawa Outreach(沖縄・生物多様性市民ネットワーク)についての言及がありました。FacebookのGroupを通じて沖縄の情報を得ているとのこと。日常的に国際的な情報発信を行なう姿勢と感性を持つことの大切さについて考えさせられた一幕でした。

 

IUCNの戦略として印象的だったのは、生物多様性の保全における地域主体の関与の重要性を訴えていた点、そしてリオ+20に向けた交渉において、国連に対して、自然(生物多様性や生態系サービス)の重要性を訴えてゆくキープレイヤーとして自らを位置づけている点でした。世界的なネットワークを持つ専門家による組織として、IUCNの活動から学ぶものはとても多いと実感させられた3日間でした。今後も


 この会合の様子はNACS-Jの事務局ブログに詳しいのでご参照ください。

IUCNアジア地域自然保護フォーラム初日
IUCNアジア地域自然保護フォーラム湿地プログラム

IUCNアジア地域自然保護フォーラム2日目(プレナリー、気候変動、海洋)

IUCNアジア地域自然保護フォーラム2日目(NGO個別会合、サイドイベント) 

IUCNアジア地域自然保護フォーラム2日目(海洋のサイドイベント)

IUCN自然保護フォーラム最終日

 

10月20日(木)の18時から東京でこのフォーラムの報告会が開催される予定です。詳細が決まりましたらまたご案内いたします。 

(事務局:今井)

プレゼンテーション資料
20110928.IUCNRCF.JCNforUNCB.pdf
PDFファイル 2.8 MB
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2011年

10月

03日

COP10から1年!Twitter 特別企画「つなげる・生物多様性 COP10から未来へ」

生物多様性COP10からもうすぐ一年が過ぎようとしています。
先日のお願いしたRIO+20の緊急行動が端的な例ですが、
多くの人の関心も、メディアの関心も大きく下がってしまったように感じます。

1年後のこの機会に、関わった人たちで集中的につぶやきを行いませんか?
私たち自身も、COP10を振り返ってみませんか?

ツイッターによる、ささやかな企画です。

無理ない範囲で展開しますので、気楽に乗っかって
いただけると幸いです。


------------(転送歓迎)----------------------
COP10から1年!Twitter 特別企画
「つなげる・生物多様性 COP10から未来へ」

【呼びかけ】
国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)にじゅうまるプロジェクト
http://bd20.jp/
                ×
国連生物多様性の10年市民ネットワーク
http://jcnundb.jimdo.com/

【期間】
10月3日からの16日までの2週間。

【企画説明】
期間中、
@bd_20maru  国連生物多様性の10年市民ネットワーク
@jcnundb    にじゅうまるプロジェクト
の2つのアカウントがホストとなり、

4つのハッシュタグを中心につぶやきます。
#COP10何した  COP10でなにをしたか
#COP10FAQ    Q&Aタグ
#COP10あるある  あんなことあったな、と懐かしむタグ
#COP10から1年  今なにをしているか、これからどうするか、など。
(ぜひ上記のタグ以外のタグも作ってみてください)

【お願いしたいこと】
ホストアカウントのつぶやきの積極的なリツイートと
4つのハッシュタグでのつぶやき。
#COP10何した  COP10でなにをしたか
#COP10FAQ    Q&Aタグ
#COP10あるある  あんなことあったな、と懐かしむタグ
#COP10から1年  今なにをしているか、これからどうするか、など。
(ぜひ皆様のご体験されたことをつぶやいてください。)

=================================

こちらが運営用の公式アカウントになっています。
@jcnundb    国連生物多様性の10年市民ネットワーク公式アカウント
@bd_20maru  にじゅうまるプロジェクト(IUCN-J)公式アカウント
ぜひフォローください!

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2011年

10月

03日

第3回リオ+20国内準備委員会報告

『「グリーン経済」という新経済成長戦略』

―第3回リオ+20国内準備委員会報告から―

                UNBD市民ネット  羽後静子

 

1、リオ+20国内準備委員会とは

去る9月14日、第3回リオ+20国内準備委員会に代理出席した。「リオ+20国内準備委員会」とは、リオ+20に関心を有するステークホルダーが『自発的』に集まって、2011ン年713日設立されたそうだ。共同議長の一人には、小宮山弘三菱総研理事長が選ばれている。委員会メンバーの内訳は産業や農業団体、先住民族、女性、若者いわゆるNGO/NPOのセクターなどの代表など約40名である。約40の席のうち、経団連関係に5つ席を用意されている。経済界主導の『自発的』な呼びかけということであろうか。5つの席の1つの委員は東京電力からで、1992年サミットが開催された時は、世界経済が順調であったからで、来年のリオ+20に向けて、新たな経済(成長)が大事であるというような趣旨の主張をした。慎重派の意見としては、冒頭に成蹊大学の廣野良吉委員から、韓国などグリーン経済による経済成長を主張している国があるが「(経済)成長」という概念についてもっと議論が必要という問題提起がだされた。国内準備委員会の目的は、国連事務局で準備される リオ+20の成果文書案へ、日本の多くのNGOなど「マルチセクター」からのインプット案をまとめることにある。準備委員会では、約80ページに及ぶ膨大なインプット案のドラフトが配布された。これは、数回にわたり開催されたNGOのワークショップと市民提案を総花的にあるいは両論併記で集約したものである。原発に関する両論併記などが、その良い例だ。つまり市民社会に広く呼び掛け、マルチセクターがどんなに多様な意見を送り、多くの声が届いているように見えても、その核がもしも経団連主導のインプット案とするなら、その核を多様なNGOがカラフルな色とりどりのオブラートで包んでいるにすぎない。市民社会において多くの意見を集約することは民主主義の原則であるが、「グリーン経済」をてこにした新経済成長戦略を打ち出そうとする周到に計算された巨大な敵の戦略の前に、あまりにもナイーブな優しい羊の群れの「マルチセクター」の意見は、たくさん集まれば集まるほど、主役のわかりやすい主張(経済成長)を引きたてる効果となっているようにみえるのだ。多くの実感のあるNGOの現場からの声や提案があちこちにちりばめられているにも関わらず、私たちを納得させ共鳴する文章になっていないのは、すでに周到に用意されたシナリオの中で演技することを期待されているからだと思う。このシナリオの中では、全体像が見えてこないのだ。人類の未来に対する真摯な態度、責任感が感じられない。

 

2 そもそも「グリーン経済」と「持続可能な開発」は両立するのか?

 

 そもそもインプット骨子案は、『リオ+20』の議題に沿っており、その2つの主たるテーマは、①「持続可能な開発及び貧困根絶の文脈におけるグリーン経済に関する提案」と②「持続可能な開発のための制度的枠組みに関する提案」である。

正確に言えば、インプット案の目次の前半部分は、リオ地球サミットからの進展や新たな課題、リオ+20の成果に関する提案部分で、後半の特定テーマに関する意見が、上記の2つのテーマである。約80ページのインプット案をざっと見て重要な個所は、グリーン経済に関する意見の箇所であるが、経団連から環境NGOの意見まで(つまり右から左まで)両論併記で並べてはあるが、基本的には、主流は「グリーン経済」による新経済成長路線である、市民の意見がそれを補完するように並べてある感は否めない。例えば以下のように、『経済のグリーン化は、経済成長や雇用促進、食糧安全保障など、低炭素化や持続的な資源利用の実現に貢献し、同時に貧困削減にも寄与すると考えられる。各国がグリーン経済関連の雇用目標をそれぞれに定め、日本においても140万人規模の雇用創出が新成長戦略に掲げられている。』と新経済戦略が主張されている。その一方で市民の立場から、『グリーン経済を論じる中で、豊かさに関する問題意識も示された。成長段階のある時から、物質的豊かさと幸福度はかい離し始めている。また成長の果実は平等に得られるわけではなく、逆に大きな被害を受けている人々もいる。自然資本を無視してモノカルチャーな消費を推進したことによる様々な問題も発生している。』という批判的見解もある。両者の見解は、全く別の未来ビジョンを提示しているのではないだろうか。また、「グリーン経済推進のために以下の内容を配慮すべきという意見があった。」というところでは、『生物の多様性という観点の重要性』『原子力発電』『女性の平等な参画』『日本の企業の公害』『里地里山というライフスタイル』重要な項目が並べられているが、これらが提起している問題が根本的にグリーン経済による経済成長と矛盾しているか経済成長を否定していないか、あるいは批判的再検討を提起しているかもしれないという相互の関係、その構造的に捉える視点については触れていないので、市民がめざすビジョンを共に語れないのである。

 

3.「グリーン経済」と「地域・下からの民主主義」の再構築

 それでは、私たちは、どのような「グリーンな地域社会」(そもそも「グリーン経済」の「経済」ということばが独り歩きしているのはおかしい、経済活動は社会の中に埋め込まれているという意見もでた)をイメージするのか。それについては、914日に先だって行われた824日のワークショップで議論されたことが参考になる。古沢広祐さんを中心にユースや女性NGOらとのグリーンエコノミーとグローバル/ローカルエコノミーの問題を話し合うグループででた意見は、以下のようにまとめることができる。グリーン経済を論じる時、地域を単位として考えることが重要である。一方で地域中心、共同体中心の議論において忘れがちなことは、下からの民主主義の重要性である。例えば伝統的な家父長主義は、なくしていかなければならないし、伝統という名のもとでの古い因習や抑圧、差別や暴力がまかりとおる閉ざされた地域ではなく、開かれた地域を、めざさなければならない。排他主義、差別の構造を乗り越えながら、未来につなぐべき新しい地域の民主主義、自治を育て、祭りなどの伝統文化や行事を大事に継承していくこと。世代をつなぐよい関係を築くことが大切という意見が出た。民主主義のありかたや男女共同参画の原則など市民参加型の自治的な協同社会の形成(共)によって地域を単位とするグリーン経済が可能になるということであろうか。

国内準備委員会は、提出期限の111日に間にあうよう市民からの意見を集約し、国連へのとりまとめ結果を提出する予定である。『リオ+20』に向けた国家と市民、大企業と市民のせめぎ合い、つまり私たちの本当の敵との闘いはむしろそこから始まるのかもしれない。

 

 

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2011年

9月

07日

国連生物多様性の10年国内委員会第一回会合(9月1日)

9月1日、国連生物多様性の10年国内委員会が開催され、幹事の駒宮さんが参加しました。

委員会に先立って開催された幹事会では国土の大部分を占める人の手の入った自然に関わる第一次産業の関係者が委員会に参加していないことを指摘し、次回から参加を求めることになりました。幹事会に引き続いて開催させた委員会では、経団連会長や江田環境大臣、歌手のイルカさんなどが出席。震災復興に生物多様性の観点からも取り組む必要があるとの議論の中で、経団連会長米倉氏の「競争力のある大規模農業を進めていく」という発言に対して、小規模農家などが生物多様性にいかに貢献してきたか、今後、小規模農家は生物多様性にどのような貢献をしていくのかという視点を提示しました。

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2011年

9月

05日

リオ+20国内準備委員会第1回ワークショップの報告(9月1日)

9月1日にリオ+20国内準備委員会第1回ワークショップが開催されました。

11月1日に国連に提出するインプットの取りまとめのため、さまざまな論点を自由に出し合う場となりました。会合で配布された資料等は国内準備委員会のHP内のリンク(第1回ワークショップ)でご覧いただけます。また、当日の様子はU-streamの映像でこちらのサイトからもご覧いただけます。この場で話し合われた内容をベースに、次回の準備委員会会合(9月14日開催)にてインプットの草案がレビューされます。


(事務局 今井)

 

*** 参考:9月1日ワークショップのプログラム ***

9:00 開場 

9:30~10:30 開会・オリエンテーション 
10:30~12:30 各ステークホルダーからのプレゼンテーションによる意見表明
(合計10のステークホルダーからの発表)
12:30~13:30 昼食・交流会
参加希望者が各自食事を持ち寄って議論

13:30~15:00 対話と意見交換:ステークホルダーダイアローグ
~テーマ「RIO+20で何を日本から提案すべきか?」
小グループに分かれ、異なるセクターとの対話と意見交換 
15:00~15:15 休憩 
15:15~16:45 テーマ別分科会 
16:45~17:00 休憩 
17:00~18:00 分科会発表と次回に向けて 

<分科会テーマ>
1.持続可能な開発に係る全般的な課題(リオ+20成果として何を期待するか)
2.持続可能な開発及び貧困根絶の文脈におけるグリーン経済
3.持続可能な開発のための制度的枠組み

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2011年

8月

28日

リオ+20NGO連絡会第1回ワークショップ(8月24日)

8月24日にリオ+20NGO連絡会主催のワークショップが開催されました。
この日の全体の報告については、リオ+20NGO連絡会のHPの報告文をご参照ください。

 UNDB市民ネットからは幹事の羽後さん、浜口さん、河内さんらの他事務局今井が参加し、ポスターセッションではUNDB市民ネットの取りまとめたインプット案について紹介しました。

 「生物多様性」というキーワードを伝える場とはなりましたが、同時にいくつかのポスターセッションが同時に展開される中、全ての皆さんに論点を伝え切ることの難しさを感じることともなりました。

 

生物多様性については、言葉は知っていても理解の偏りも見られるところがあります(いきもの会議のイメージによる自然保護のイメージが色濃く、人間活動との関連、開発や経済、社会課題との関連性が十分に理解されていない)。生物多様性の主流化のためには、外部に向けた発信が必要です。この課題意識を共有し、今後の展開を考えることの必要性を感じる場ともなりました。こういった学びを、今後の活動の参考にしていきたいと考えています。

(事務局 今井) 

 

 

 

2011年

8月

24日

リオ+20国内準備委員会第二回会合

 

8月23日(火)にリオ+20国内準備委員会の第二回会合が開催され、UNDB市民ネットから高山代表が参加しました。外務省から7月にインドネシアで開催された制度的枠組みに関するハイレベル対話の報告があり、持続可能な開発理事会の創設やECOSOCの改革などのオプションが議論されたこと、議長サマリーやソロメッセージが発表されたことが報告されました。また、9月1日に開催される第一回ワークショップの運営方法についてやどのような議題が話し合われるべきかなどが議論されました。

UNDB市民ネットからは高山代表が下記意見を表明しました。
"世界の生物多様性の減少が止まらない状況にある。そのことは生物多様性条約COP10の準備文書で指摘された。今は、500年に一回の世界のシステムの変化の時だと考えている。・寺田寅彦が、75年前に日本は自然の豊かさも厳しさも特異な国であると言っている。豊かさ慈母、厳しさを厳父と言っている。日本は両方の特異性に正面から向き合う社会運営、技術運営をしてこなかったのではないかと指摘している。例えば、津波が来る原発を沿岸部に立地することは自然の厳しさを認識していなかった。逆に世界のホットスポットの一つにある日本の自然の豊かさを、日本は十分に利用してこなかった。身近にある豊かさをうまく活用できずに「加工貿易立国」と称して国外から大量の資源を輸送し、エネルギーを浪費していることを自覚すべきである。世界も変化しているが、日本の仕組みを変える必要があると考えている。"

 リオ+20国内準備委員会については、こちらのサイトをご覧ください(後日、議事録などの資料が公開される予定です)
(写真は国内準備委員会にNGOとして参加したメンバー。左から古沢広祐さん(環境・持続社会」研究センター、高山さん(UNDB市民ネット)、鈴木克徳さん(「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議)、山田太雲さん(リオ+20地球サミットNGO連絡会))
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2011年

8月

16日

長野県生物多様性概況報告書

長野県環境保全研究所では、この度「長野県生物多様性概況報告書」を発表しました。
生物多様性長野県戦略(仮称)の作成に資するため、
県内の生物多様性の特色・現状と課題を整理され、分かりやすくまとめられています。

 同研究員であり、UNDB市民ネット個人賛助会員の方から情報を頂きました。

同研究所のホームページからダウンロードできますので、ぜひご覧ください
http://www.pref.nagano.jp/xseikan/khozen/

 

 

同戦略につきましては、その骨子案へのご意見、その他(キャッチフレーズ・イラストなど)の募集が、

現在次のウェッブページでおこなわれています。
http://www.pref.nagano.jp/kankyo/hogo/biodivpc/kossi-iken.htm
募集の期間は、平成23年8月14日(日)までです。
戦略(案)のより詳細な内容につきましては、10月を目途に、

あらためて意見募集がおこなわれる予定です。

 

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2011年

7月

16日

Rio+20 地球サミットNGO連絡会のご報告

7月15日(金)午前10時から12時に地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)にてRio+20地球サミットNGO連絡会のミーティングが開催されました。
先ず最初に、7月11日に開催されたリオ+20国内準備委員会について事務局から報告があり、NGO側としてどのような提案をしていくかなどについて話し合わせれました。ワークショップなどを通じてNGO側の意見の取りまとめや交流、情報共有などを行なう場所を持つことなども提案されました。
その後、各団体からのRio+20に関する情報共有として地球サミット2012JapanからRio+20に向けたブラジルの市民社会の動きについてなどの報告が、また「ESDの10年・世界の祭典」から国連ESDの10年最終年に向けた活動の報告がありました。
現在は加盟団体の多くが東京に事務所のある団体というのが実状ですが、連絡会ではリオ+20に関心のある多くの団体の参加を呼びかけているそうです。
NGO連絡会の活動の詳細については、同連絡会のホームページをご参照ください(*NGO連絡会議のホームページはこのホームページの「リンク」ページにも掲載されています)。

2011年

7月

14日

リオ+20国内準備委員会への参加(7月13日)

リオ+20国内準備委員会の設立総会ならびに第一回会合が7月13日に東京にて開催され、事務局今井が代理参加しました。生物多様性に関連するNGOネットワークとしてUNDB市民ネットに声がかかり、高山代表が委員として正式に選ばれました。委員にはアジェンダ21の分類による9つのメジャーグループ(企業・産業、農業者、地方自治体、科学技術コミュニティ、労働者、若者・子ども、先住民、NGO、女性)の代表者、約40名が集まり、今後の会の運営や第一回ワークショップの開催などについて話し合われました。この委員会ではリオ+20の主要テーマである「持続可能な開発及び貧困根絶の文脈におけるグリーン経済」や「持続可能な開発のための制度的枠組み」について、ワークショップなどを通じて国内の意見をとりまとめを行ないます。取りまとめられた意見は日本政府を通じて11月1日に国連に提出される予定です。第一回の会合では、UNDB市民ネットの見解として、3.11を経た日本からの発言が世界的にも注目されるなか、COP10議長国としての日本が生物多様性視点から発信することが必要であるという点について発言をいたしました。会合の議事録は近日中に国内準備委員会の事務局より公表されますので、その折りにまたHP等を通じてご報告いたします。
三菱総合研究所(国内準備委員会事務局)からの報告ページはこちら

2011年

7月

14日

CBD市民ネットの活動、CEPAレポートとして提出

CBD市民ネットの活動がCEPA(Communication, Education, Public Awareness)の活動として生物多様性条約事務局に提出されました。この報告書は、CBD市民ネットの解散総会にて発表された活動報告書の英文資料で、国際生物多様性年の活動報告として生物多様性条約から国連総会に提出されるものです。レポートはこちらのページBusiness Report of Japan Civil Network for Convention on Biological Diversity (JCN-CBD) という名称で紹介されていますのでご参照ください。

2011年

7月

12日

第5回幹事会 7月10日

5UNDB市民ネット幹事会が7月10日(日)午後7時よりSKYPEで開催されました。

      

■ 「声明、要望書などの取り扱い規定」を協議しました。

UNDB市民ネット名義で発信する文書を基本とする。

・緊急性がある場合などを考慮して、共同代表、幹事会名義の文書もルールに沿って発信でする。

・自由な発言、発信ができる組織だということを念頭に、次回幹事会で取扱規定を決める。

 

■戦略会議合宿の共有としてビジョン、戦略の確認をしました。

 ・運営課題の共有、生物多様性を広く議論して政策提言に結び付けていく

UNDB市民ネットの役割と他組織の連携

・キーパーソンとの繋がりなどの課題

COP11に向けてのスケジュールを確定すること

 

■広報について、広報チームからの進捗報告とそれを踏まえた検討をしました。

・ロゴ作成公開ワークショップの開催計画

・暫定ホームページの稼働  正式ホームページは8月下旬予定

・「UNDB市民ネット通信」 毎週水曜日に定期発行 関連情報の集約

twitterアカウントを設定し発信中 

facebook 海外との連携促進のため近々公開予定

・リーフレットの作成 

・メディア対応、プレスリリース広報については、広報チームを中心に行う

・海外情報 CBDアライアンスなど海外NGOの情報で重要なものを発信

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2011年

7月

09日

国連生物多様性の10年オフィシャルビデオ

国連生物多様性の10年の公式ビデオがリリースされました。このビデオは国連生物多様性の10年の公式サイトで公開されています。

〜どこに暮らしていても、どんな生活をしていても、私たちの生命はすべてつながっている〜
ビデオは生物多様性と私たちの暮らしの関連を伝えると共に、生物多様性に関する私たちの知識は限られていること、そして長い歳月をかけて形成された生物多様性が近年急速に失われていることなどが、美しい映像や統計データなどを用いて紹介されています。

現在は英語版のみですが、日本語字幕版も用意が進んでいるそうです(日本語字幕のリリース時期が分かりましたらまたご案内します)。

 

 

2011年

7月

09日

リオ+20国内準備委員会

2012年6月に開催されるリオ+20に向け、国内の各ステークホルダー間の対話を進め、持続可能な開発の実現に寄与するため、「リオ+20国内準備委員会」が設置されます。この国内準備委員会に、当ネットワークの高山代表が委員として参加します。第一回会合は7月13日に開催され、設立総会の他、今後の運営方針などが話し合われます。 
詳細については、今後会員向けMLや当ブログなどを通じて発信していく予定です。

 

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2011年

7月

04日

幹事合宿を開催しました

7月1日、2日に、ウィルあいち(名古屋市)で幹事合宿(戦略会議)を開催しました。

UNDB市民ネットの運営課題について話し合うため、事前に会員の皆さんやUNDB市民ネットの前身であるCBD市民ネットの会員の皆さんから事前に意見を求め、お寄せいただいたコメントを参考に議論を重ねました。
話し合われた内容の詳細については、後日あらためて会員の皆さんにご報告いたします。

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2011年

7月

01日

インドのNGOとのミーティング

6月23日、COP11の開催国インドのNGO、BNHSインド(自然保護系の団体)のディレクターアサド(Asad Rahmani)さんが来日しているという情報を受け、IUCN日本委員会の道家さんと一緒にCOP11にむけての情報交換をしてきました。(写真:右から2番目がアサドさん) 
アサドさんはCOP10の時NGOルームで生物多様性条約締約国会議(CBD-COP)のNGOの間で引き継がれているトロフィーをバトンタッチした方です。
アサドさんは現在、COP11に向けた諸処の調整業務を担当するスタッフを採用するため、資金調達や人材採用に取り組んでいるそうです。フルタイムのスタッフとサポートスタッフを採用し、事務所をデリーにおいて、ホストNGOとしてインドのNGOの取りまとめや海外NGOとの連携に取り組んでいく予定とのことでした。
私たちからは、CBD市民ネット(生物多様性条約市民ネットワーク)の活動報告書の英訳版をお渡しし、COPホストNGOに求められる役割やそのためにCBD市民ネットの取り組んできた活動について、助言を交えて説明しました。
30分程の短い時間でしたが、とても有意義な意見交換ができたと思います。
COP10の開催にあたり、私たちはCOP9のホスト国だったドイツのNGOの方からホストNGOとしてのノウハウのアドバイスをうけました。今度は私たちが次のホスト国へのバトンタッチを行なう番です。
生物多様性条約に関わる市民サイドの連携をよりよいものにするためにも、国や地域を越えた市民社会の連携を大切にしていきたいと考えています。(事務局 今井)

2011年

6月

27日

第3回幹事会開催 6月17日

6月17日の夜、第3回の幹事会が開催されました。


幹事メンバーが全国各地にいるため、幹事会は通常、Skypeを活用して行なわれます。
今回の幹事会では、UNDB市民ネットの運営にあたっての議題の検討と報告事項の共有が行なわれました。

 

協議事項:

・事務局組織規定(テーマグループや地域ネットワークの設立運営ルールについて、後援等名義使用ルールについての検討)

 ・運営課題についての検討(事業計画や予算の検討、その他)

 

これらの検討を受け、UNDB市民ネットの今後の運営方針を話し合うためには幹事メンバーが顔をつきあわせて集中的に話し合うことが必要不可欠であるとの認識から、7月上旬に幹事合宿を開催することが決まりました。


報告事項:

・省庁訪問

 UNDB市民ネット代表の高山が環境省、外務省、農水省など関連省庁などを訪れ、UNDB市民ネット設立の報告を行ないました。

・リオ+20国内準備委員会への参加

    2012年にブラジルで開催されるリオ+20に向けて環境省が開催するリオ+20国内準備委員会に、生物多様性分野を代表するネットワークとしてUNDB市民ネットの高山代表が参加することになりました。

Rio+20NGO連絡会への参加

 リオ+20にむけて、NGOの連絡会も結成されました。NGO間の情報交換などを目的とした組織ということで、UNDB市民ネットもここに参加することとなりました。

・UNDB市民ネット事務局国際担当今井が、生物多様性条約をフォローする世界のNGOのネットワークCBDアライアンスのボードメンバーに任命されました。

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2011年

6月

27日

名古屋議定書に関する要望書

カナダ・モントリオールで66日から10日にかけて開催されました名古屋議定書の政府間会合に先立ち、国連生物多様性の10年市民ネットワーク有志及び賛同者を代表して、小林邦彦氏が「名古屋議定書に関する要望書」を日本国政府に提出し、議長国としての責任を果たすよう強く求めました。

 

First Meeting of the Open-ended Ad Hoc Intergovernmental Committee for the Nagoya Protocol on ABS (ICNP 1) 6 - 10 June 2011 - Montreal, Canada

Meeting Documents

http://www.cbd.int/doc/?meeting=ICNP-01

 

外務大臣 松本剛明様

環境大臣 松本龍様

名古屋議定書に関する要望書

2011/6/1

 

国連生物多様性の10年市民ネットワークの設立にあたって我々は、生物多様性条約の名古屋COP10における締約諸国の合意形成が、2012年のCOP11までの間にさらにすすめられるよう、議長国市民として、日本政府に要望するものである。生物多様性条約COP10の議長国日本にたいしては、世界諸国、とくに南の国々の市民から大きな期待がかけられている。とくに、最終日に議長案を提案するという形で調整をリードした日本政府は、発展途上国が意見を留保した積み残し課題を議長国として誠実に受け止め、今後の議論を継続する責任を負っている。

 

 名古屋議定書における遺伝資源に関連する伝統的知識に関しては、その文言が曖昧なままになっている点を明確にし、原則の適用に際して違反が起こらないための監視と制止の諸制度を確立することが求められている。とくに、先住民族などのローカル・コミュニティの伝統的知識(Traditional KnowledgeTK)については、ABSにおける使用国の諸施策(user country measures)を厳密に規定し、その実施に法的実効力を付与する必要がある。

 

そして、現在野放しになっているいわゆるバイオパイラシー(違法でない事例も含む)を根絶するために、先住民族コミュニティなどローカル・コミュニティの知的所有権を適切に保護する国内的・国際的な法制度化の推進が不可欠である。これには、国連人権理事会と世界知的所有権組織(WIPO)を動かすことも、締約国会議議長の役割であろう。なお、名古屋COP10で今一つ取り上げることが出来なかった問題として、中国・インド・ネパール・フィリッピンが主張した、特定の先住民族コミュニティに限定されていない公的に利用できる伝統的知識(publicly available TK)についても、日本が締約国会議議長であるあいだに、この種の伝統的知識への利益還元がおこなわれるよう締約国間の合意を形成することも、議長国日本に期待されていることを付記する。国連生物多様性の10年市民ネットワークは、上記の諸問題について善処されることを日本国政府、とくに環境省と外務省とに要請するものである。

 

以上

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2011年

5月

29日

UNDB市民ネット設立総会

設立総会に参加した皆さん。
設立総会に参加した皆さん。

5月29日(日)に名古屋市のウィンクあいち(愛知県産業労働センター)にて国連生物多様性の10年市民ネットワーク
(UNDB市民ネット)の設立総会が開催されました。
当日は設立当初の役員10名を含む合計26名が参加し、趣意書や会則、設立当初の役員について説明がなされ、
それぞれ過半数の承認により可決されました。
(趣意書や会則は当ホームページ左側のメニューからご覧いただけます)

役員が決定したことを受けて臨時の幹事会が開催され、高山進氏が代表として選出され、
改めて事務局、顧問を含む運営メンバーが承認されました

また、当団体顧問の武者小路公秀氏より「名古屋議定書に関する要望書」の提案があり、
審議の結果、当団体の有志の提案として環境大臣、外務大臣に提出することが決まりました。

審議の後は参加者からの質疑応答があり、団体の意思決定プロセスや活動情報などの開示の必要性
ネットワークを広げる上での課題などが共有されました。

当団体は10月の中旬にあらためて全体総会を開催する予定で、
当面はホームページやメーリングリストを通じた活動計画の共有や活動報告を通じて
ネットワークの拡大や活動の活性化に取り組んでいきます。

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